ケトルを磨く

カタチから入るキャンパーのみなさんこんにちわ.

みなさんのこだわりのキャンプ道具はなんですか?
最近はほんとにたくさんのガレージブランドもあって,おしゃれで高機能なものが多いですよね.

そんなキャンプ道具のメンテナンスってどのようにされていますか?
テントの撥水加工やシュラフの保管,ランタンの掃除にペグの錆止め.

毎週使うものでもないので(毎週の人もいるか…),ついつい後回しになったりメンテナンスを怠ったりしてサビサビにしてしまったりと,私もたくさん失敗しています.

今回はふとしたことがきっかけでケトルを磨く事になったので,そのメンテナンスレポートをしていきたいと思います.

私のケトルとズル剥け事件

私のケトル

グランマーコッパーケトルをご存知ですか?
ファイヤーサイドさんから発売されている銅製のケトルです.

少々値段は高いですが,ふるさと納税の返礼品にもなっているので買いやすさはあるかと思いますし,非常にしっかりとした作りで一生モノとして購入しても価値のある一品だと思います.

使い込むほどに風合いが増す銅製のケトルです。

https://www.firesidestove.com/products/granma02

公式サイトにあるように,つかっていくうちに銅の色合いが変化して風合いが増してきます.
私はキャンプ中心に4〜5年使っているので,すっかり煤まみれです.
それも一つの個性で気に入っていました.過去形です.

どうですか?ん???っと思った方はおられませんかw

下半身がズル剥けです.どうしてこうなったんでしょうか?w

下半身ズル向け事件

それは,あるキャンプの夜でした.
焚き火を眺めながらふとケトルに目が留まる.「煤まみれやな」そう思って手にもっていたステンレスのスプーンで少し擦ってみた.

取れる!取れるぞ!

暗がりのなか,焚き火のゆらめく明かりに照らされながら一心不乱に擦る.スプーンで擦る.

気がつくと,煤は落ちたもののまるで櫛で削られたようなギザギザとなり,煤が落ちた後の表面にはうっすらと線キズが残っていた.

ケトルを復活させるために

この現状を打破できないかと色々調べてみました.
そこで必要な事として

①煤汚れを落とす⇨②表面を研磨する

この2点が必要です.

煤汚れの落とし方

調べてみると色々な方法があるようです.

アルミ箔なんかで包んで空焼きするとか,灰で擦るとか.
空焼きは銅の本体にも,内部をコーティングしている錫(スズ)にもよくないので却下.五徳なんかには使えそうな手法ですね.

灰で擦るのは準備がめんどくさいし,効果になんだか不安がありそうで二度手間になりそうな懸念があったので却下.

煤汚れは酸性です.なので,アルカリ性の重曹に漬けるのが効果的なようで色々な方が実践されていました.

しかし,今回は銅製なのでアルカリ性に漬け込むと腐食や青錆の元になってしまうようで却下.
その他アルミ製品,真鍮,亜鉛メッキなんかも重曹でのメンテナンスはオススメできないようですね.

こういった素材って,キャンプ道具なんかには結構使われていませんか?真鍮なんかは加工もしやすい上に雰囲気が出やすいのでガレージブランドなんかでよく使われている印象です.

原点回帰してみると公式にメンテナンス用の研磨剤が発売されていました.


なるほど.研磨剤で擦って落としてしまおうと…なかなかのパワープレイですね.
しかしなかなかにお高い.

Bitly

ホームセンターの研磨剤なら1/3程度の値段で買える…
そんな思いをグッと堪えて人柱になることを決意して購入してみましたw

準備するもの

  • 新聞紙(床が汚れないように)
  • マイクロファイバークロス(ボロ布でも問題なし)
  • 研磨剤(チェリッシュ
  • 中性洗剤

手順

基本的には優しくこするだけ.公式YouTubeまでありました.

私はついでにファイヤーサイドのロゴ入り布巾も買いましたが,ご自宅にある着なくなったTシャツの切れ端でもいいと思います.

1時間経過時点です.手はだいぶと汚くなりましたね.でもケトル本体部分の汚れはだいぶ落ちて,注ぎ口や蓋周囲など細かいところを残すのみとなりました.

使用感としては,トロッとしたクリームみたいな感じです.
7分立ちの生クリームみたいと思って貰えばいいですかね.
植物性と動物性の油が結構な成分みたいで,煤も油分が焦げ固まったものなので油の成分で溶かしながら研磨するといったイメージの製品なんですかね.

リビングで作業しましたが,匂いはなく快適でした.
擦っているうちに乾いてきて擦りにくくなるので,そうなったら少し補充しながらといった感じです.

ビフォーアフター

擦り続けること2時間
満足いくまで磨いたら中性洗剤で全体をよく洗い流します.
油分が多いので,水洗いだけではキレイにならない感じでした.

サイドビュー
正面から
ロゴ部分
後ろの取っ手部分

作業開始2時間でここまでキレイになりました.後ろの取っ手部分や部品周囲は磨きにくくて諦めました.でもいいんです.

目的は達成しました.スプーンで擦った傷はモノの見事に修復されました

まとめ

こうして一応のメンテナンス(復活)を遂げた私のケトル.

これから先,何度も焚き火の日にさらされ煤まみれの真っ黒な状態になっていくんだと思います.
今回のような雑な扱いをしなければ,煤を落とすことはもう無いと思います.それでも今回の件があったからこそ,逆に愛着が湧きました.

ちなみにですが,こういった不便さを楽しむ事を最近ではエモ消費なんて言うらしいですよ.

みなさんも寒い冬の時期にキャンプギアのメンテナンスなんていかがですか?

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